ハムスター

ハムスターの病気予防と対策!健康チェックの仕方

ハムスターの病気対策

ハムスターも人間と同じ動物ですから時には病気をする事もあります。

ハムスターの体の調子が悪い時は何かしらのサインが出てる事でしょう。毎日の観察で気が付いたら早めに手当てをしたりや獣医さんに診てもらいましょう。

ハムスターが病気にならない為にも「エサの栄養バランス」「清潔なケージ」「適度な運動」の3つを気をつけてあげましょう。

その他には構い過ぎない事です。

ハムスターはとてもデリケートで人間が無理に触ったり、寝てる時に起こされたりするとストレスになります。

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ハムスターの健康チェックの仕方

ハムスターの健康チェックの仕方

ハムスターの健康チェックは毎日の世話の時に行いましょう。ハムスターは多少の病気や怪我ではそれを隠す習性があります。野生のハムスターは外敵等に弱ってる所を見られないようにするからだと言われています。ですからハムスターの病気を発見するのが遅れる事があります。そうなると気が付いた時には手遅れになる事もあります。そうならない為にも小さい事にも注意をしましょう。

ハムスターの健康チェックは夕方目覚めてから夜にかけて行いましょう。寝ている時に無理に起こしてしまうのは逆に病気の原因になります。ハムスターが自ら起きて活発に動いてる時に健康チェックしましょう。

健康チェックのポイント

1、毛並みと毛艶
具合が悪い時は毛並みや毛艶が悪くなります。

2、耳の汚れ
耳が汚れていたり、においがする時、耳がいつも垂れ下がってる時は病気の可能性があります。

3、鼻の汚れ
鼻水が出ていたり、汚れている時は病気の可能性があります。

4、目の輝き
目が涙目、腫れぼったい、目ヤニが多いときは注意しましょう。

5、尻尾
尻尾が濡れている場合は下痢の可能性があるのでチェックしましょう。

6、食欲と動き
エサを食べなくなった時、動きが鈍いとき、また寝てばかりいる時は病気の可能性があります。

7、体重
病気の時は急激に体重が減ります。また太りすぎは病気の原因になります。

8、体のシコリ
ハムスターに触れないと分からないのですが、シコリがある時は腫瘍の可能性があります。

9、爪や歯が伸び過ぎていないか
環境が適切でないと爪や歯が伸びすぎてしまいます。環境を改善してあげましょう。

ハムスターの主な病気と症状

ハムスターの主な病気と症状
下痢
ウエットティル 細菌性腸炎・真菌性腸炎 寄生虫性腸炎 直腸脱(腸重積)

体毛が抜ける
ニキビダニ症 アレルギー性皮膚炎 細菌性皮膚炎

ほお袋が大きく膨らんでいる
ほお袋の炎症・膿瘍 ほお袋脱

食欲が無い
腸閉塞 不正咬合 肝不全

くしゃみや鼻水、呼吸が苦しそう
肺炎 心不全

目ヤニや涙が出ている
結膜炎・角膜炎 麦粒腫 白内障

足を引きずる
骨折・捻挫

生殖器から出血
膀胱炎・膀胱結石 卵巣子宮疾患

シコリやできものがある
腫瘤

胃腸に起きる病気

胃腸に起きる病気
お腹の病気でもっとも多い症状は下痢です。下痢の原因は様々ですが、中には重病の危険もあるので、たかが下痢だと思わないで獣医さんに診てもらうようにしましょう。

ウエットティル

症状:正式病名は「伝染性回腸過形成炎」と言います。下痢をしてお尻や尻尾が濡れている症状をウエットティルと呼んでいます。下痢、柔らかい便、食欲低下、脱水症状等が現れます。

原因:細菌性、真菌性、寄生虫感染、ストレス、不適切な食事等が考えられます。

治療:基本的には抗生物質で治療します、原因によって治療が少し異なります。ほうって置くと死んでしまう事もあるので獣医さんに診てもらいましょう。

細菌性腸炎・真菌性腸炎

症状:下痢をして、脱水症状を起こしたり、体重が減る時もある。

原因:腐ったエサ、不衛生な環境、ストレス等の原因で体力が低下した所に、細菌や真菌が感染して、腸からの栄養の吸収を邪魔するために下痢を起こします。

治療:抗生物質や抗真菌剤等を与えます。予防法はエサと環境を清潔に保つ事」です。

寄生虫性腸炎

症状:下痢をし、水っぽい便が出る事もある。慢性的になると痩せて、脱水症状を起こします。

原因:ジアルコア、トリコモナス、条虫、ぎょう虫と呼ばれる寄生虫から感染します。

治療:下痢止めと、寄生虫の駆除剤を使います。感染したハムスターのフンが付いたものは消毒しましょう。

直腸脱(腸重積)

症状:食欲と元気が無くなる。重症の場合、肛門から真っ赤な直腸が出て来てしまいます。これを「直腸脱」といいます。また空腸、回腸、結腸が重なると「腸重積」といいます。

原因:下痢のし過ぎで腸がひっくり返り、肛門から出てしまいます。ハムスターに良く見られる病気です。

治療:肛門から腸が飛び出しているのを見つけたら獣医さんに診て貰いましょう。早めに手術しないと危険です。予防法は日頃から下痢や便秘をさせない事です。

腸閉塞

症状:食欲が無くなり、便秘をして、痩せて来てしまいます。

原因:トイレ用固まる砂、タオル、綿、等を食べてしまい、それが消化されずに腸に詰まってしまう事で起こります。長毛種のゴールデンハムスターが毛づくろいをして自分の毛を飲み込んでなるケースもあります。

治療:消化器の運動が良くなる薬を飲ませます。それでも回復しない場合は開腹手術の必要があります。予防法は固まる砂、タオル、綿等をケージに入れない事です。

皮膚に起きる病気

皮膚に起きる病気
ハムスターの皮膚の病気には様々な症状があります。かゆみが続くと体力を消耗し弱ってしまいます。早期発見の早期治療が大切です。また原因も様々なので、獣医さんに診て貰いましょう。

ニキビダニ症

症状:ゴールデンハムスターの場合腰からお尻にかけて脱毛したり炎症を起こしたりします。ドワーフハムスターの場合は首から背中にかけて脱毛したり炎症が起こります。痒がって引っかいたり噛んだりしまs。

原因:ニキビダニと呼ばれるダニに寄生されると起こります。また正常なハムスターでも寄生している事があり、免疫力が低下した時に発症します。授乳中に赤ちゃんはハムスターにうつる事が多いようです。

治療:注射や薬で寄生しているダニを駆除します。薬の副作用で元気がなくなる事もあります。予防には清潔な環境とエサと水の食べ残しフンの処理をまめにしましょう。

アレルギー性皮膚炎

症状:お腹、胸、わき腹など広い範囲でかゆみと発疹が出来たり、毛が抜けたりします。

原因:特定の床材や食事で起こるアレルギーです。シダーやパイン等の床材が原因になる事もあります。特に太っているハムスターに多い病気です。

治療:アレルギーとなるものを取り除きます。獣医さんにステロイドなどを貰い与えます。

細菌性皮膚炎

症状:毛が抜けたり、赤い発疹が出来たりします。

原因:怪我や傷口から細菌が皮膚に感染します。

治療:抗生物質で治療します。やはり環境が不衛生だと感染しやすいので、清潔に保ちましょう。

歯と口周りに起きる病気

歯と口周りに起きる病気

ハムスターの長生きには健康な歯と口がとても大切です。ほお袋にもトラブルがあるので気をつけましょう。

ほお袋の炎症・膿瘍

症状:ほお袋が腫れて、重症な場合は顔も腫れます。腫瘍が出来たり、膿が出る事もあります。

原因:固く尖ったエサでほお袋を傷つけて炎症が起こる事があります。ほお袋には沢山の血管がある為傷つきやすく、そこからばい菌等が入って化膿します。また長い間ほお袋にエサを溜め込んで腐らせてしまうと、首の部分に膿が溜まる事があります。

治療:抗生物質と、膿が溜まっている場合は切開して膿を出す必要がありまあす。ほお袋に刺激を与えるようなエサは与えないようにしましょう。

ほお袋脱

症状:ほお袋が口の外に出てしまいます。ドワーフハムスターがなり易いようです。

原因:ほお袋からエサを出す時にエサがくっついてしまい、ほお袋ごと出てしまったり、何度もエサの出し入れで起こると言われています。

治療:ほお袋を取り出す手術が必要です。予防法は、ほお袋にくっつきやすい物を与えない事です。

不正咬合

症状:固い物が食べれなくなったり、食欲が落ちて痩せてしまいます。口が閉まらずよだれを垂らす事もあります。

原因:遺伝、または金網をかじったりして歯が曲がる事で噛み合わせが悪くなり発症します。

治療:獣医さんに歯をカットしてもらいます。症状が酷い場合は定期的にカットする必要が出てきます。

胸周辺の病気

胸周辺の病気

ハムスターも人間と同じ様に風邪を引いたりします。鼻水やくしゃみが出ていたら気をつけましょう。たとえ風邪でも肺炎を起こして重症になると死んでしまう事もあるので気をつけましょう。また年をとったハムスターは心臓病になりやすかったりします、飼育環境を良くすれば病状が良くなったりするので環境を整えて置きましょう。

肺炎

症状:最初は風邪の初期症状で、くしゃみや鼻水、酷くなると熱が出たり咳きが出たりします。また食欲もなくなります。悪化すると肺炎になり呼吸が苦しくなります。

原因:細菌やウイルスなどが原因。または不衛生だったりエサの栄養が悪く免疫力が下がり風邪を引き易くなります。

治療:ケージ内の温度を20~24度にし温かくしてあげましょう。そして獣医さんに診てもらいましょう。予防としてはケージ内の温度を保つ様にしましょう。バランスの良いエサ、ケージ内がきれい、ストレスが無い環境作りが大切です。

心不全

症状:呼吸が苦しそうになる。お腹で呼吸(腹式呼吸)をするようになる。また体温が低下し、あまり動かなくなる。

原因:年をとると増えてくる病気です。心肺機能が衰えてきた所に高血圧にあるような食事が加わると発病しやすくなります。

治療:利尿剤、血管拡張剤、強心剤などを与え、症状を落ち着かせます。また運動しすぎない様に回し車などを取り除きます。エサも塩分と脂肪が少なく、繊維質の多いエサにします。

目に起きる病気

目に起きる病気

ハムスターは目の病気の時だけでなく様々な病気の時にも目に目ヤニの症状が出ます。目ヤニの症状があったら検査を受けた方が良いかもしれません。

結膜炎・角膜炎

症状:結膜炎・角膜炎になると、涙や目ヤニが多く出ます。

原因:目にごみや埃が付くことで、目を擦ったりしているうちに、角膜や結膜に炎症が起きる事でなります。

治療:目薬を差します。予防法としてはケージをいつもきれいに保つ事、そして原因となる埃やごみになるような床材や砂は避ける事です。

麦粒腫

症状:まぶたや結膜の部分に、白い膿瘍が見られる。酷いと角膜炎を起こす事もあります。

原因:細菌感染によって起こります。

治療:目薬を差します。場合によっては手術で膿瘍を切開して、膿を出す事があります。

白内障

症状:目の中央部分が白く濁り、視力が低下します。酷いと失明する事もあります。

原因:遺伝や、内臓の病気、糖尿病、老化でなりやすくなります。

治療:残念ですが治療法がありません。しかしハムスターは失明しても生活に不自由はしません。

骨と関節に起きる病気

骨と関節に起きる病気

ハムスターは高い所から落ちたり、人間に踏まれたり、何かの下敷きになり、骨折や打撲などの危険性が沢山あります。そうならない為にも安全な環境作りが必要です。

骨折・捻挫

症状:骨折や捻挫をした部分が腫れたり歩き方がおかしくなったりします。また、脊椎を損傷してしまうと半身麻痺を起こす事もあります。

原因:金網ケージの金網に足を引っ掛けたり、よじ登って落ちたりで怪我の危険性があります。また、エサで低カルシウムの種子等ばかり食べてると骨が良くなって骨折し易くなります。

治療:軽い捻挫の場合は炎症を抑える薬と、痛み止め等を与え安静にさせます。重症の骨折は手術がひつようになります。場合によっては切断しなければならない事もあります。予防法は水槽型のケージにしたり、外に出すときは細心の注意が必要です。

その他に起きやすい病気

その他に起きやすい病気

他にもハムスターがかかり易い病気が沢山あります。

肝不全

症状:エサを食べず痩せてきてしまいます。外見だけでは肝臓病だと判断できないので、おかしいなと思ったら獣医さんに診てもらいましょう。

原因:ウイルス、細菌等の感染など、ハムスターには肝臓の病気が多く見られます。またエサの栄養バランスが悪いとなり易いようです。

治療:症状によって、抗生物質、強肝剤、ビタミン剤などを与えます。予防法としてはバランスの良いエサを毎日与える事です。

膀胱炎・膀胱結石

症状:赤やオレンジ色のおしっこをし、重症になるとおしっこの回数がふえたり、おしっこが出にくくなります。

原因:バランスの悪いエサ、細菌感染、老化による腎臓障害、遺伝などのいろんな原因が考えられます。

治療:結石は手術で取り出す場合が多いです。定期的に尿の検査をしたり獣医さんに診て貰います。カルシウムを与え過ぎると結石の原因になります。膀胱結石は再発の可能性が高いので気をつけましょう。

卵巣子宮疾患

症状:メスのハムスターの生殖器から出血や膿が出たりします。また脱毛する事もあります。

原因:メスのホルモンバランスが崩れたり細菌に感染する事で発病します。また何度も出産しているハムスターが発病する事があるようです。

治療:抗生物質で治療しますが再発の可能性が高いです。場合によっては子宮、卵巣を手術で取り出します。ホルモンバランスが関係している病気なので、予防法はありません。

腫瘤

症状:体の一部にしこりが出来た症状をいいます。しこりがこりこりしている場合は腫瘍、ぷよぷよしている場合は膿瘍が疑われます。腫瘍には良性と悪性があり、悪性の場合は癌となります。

また内蔵や骨に出来た腫瘍は見た目には分かりません。肝臓に出来れば肝不全、腎臓に出来れば腎不全といったように、腫瘍が出来た部分の臓器、組織に異常が出ます。

原因:老化したハムスターに多く見られます。原因としては遺伝、食事、ウイルス、化学物質などいろいろあります。食事はカロリーやタンパク質が多い場合に見られます。

治療:良性の腫瘍や初期癌、膿瘍は、手術で取り出します。進行した癌は抗癌剤で治療しますが、完全に治す事は難しいようです。ハムスターにしこりを見つけたら獣医さんに診て貰いましょう。

ハムスターが病気になった時のお世話

ハムスターが病気になった時のお世話
ハムスターが病気になったら、静かで暗い場所で、ゆっくり安静に休ませるのが大事です。

部屋の温度は25~28度位にしましょう。エアコン等の設定温度ではなく、部屋の温度に気をつけましょう。冬の場合は金網ケージではなく、水槽タイプかプラスチックのケージに入れ、外側にカイロを貼り付けておきましょう。ハムスターが自分で寒い時に壁際に寄っていけるようにしましょう。小動物用のヒーターがあればそれを使いましょう。

複数でハムスターを飼っている場合は、病気になったハムスターを別のケージに移しましょう。

病気の時のエサは、ペレットをふやかした物が良いでしょう。これに野菜や種子類をすり潰して混ぜたペースト状の物も良いでしょう。

ハムスターの具合が悪い時エサを食べない事がありますが、少しでも食べてもらうようにしましょう。どうしても食べない時はペースト状のエサをハムスターの上あごや歯の裏になすりつけてみましょう。ハムスターが嫌がるようなら無理にやらないで様子を見ましょう。

ハムスターが下痢の時は脱水症状に気をつけましょう。水かポカリスエットを薄めたのを与えましょう。

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